均整・気功法とは

単なる整体法の落とし穴

現在は数多くの整体法なる治療術が存在します。
小生もまた、骨盤の調整、脊髄の歪みの調整などは得意とし、その即効性を重宝しておりますが、しかし、ここに一つの落とし穴(問題点)があるのです。それは、「体が歪んでいるなら歪んでいるで、理由がある」という事です。例えば、消化器(主に胃)が食べ過ぎなどで慢性的に疲労を起こすと、胸椎6番が捻れ(歪み)ます。肩甲骨の真ん中がこる、痛むという人は、多くは胃の疲労なわけですが、これを例えばボキボキの整体で真すぐに治しても胃を回復させない以上、またすぐに元に戻ってしまうのです。これは鍼灸、指圧やマッサージでも同じ事です。内臓と脊髄には深いつながりがあるのです。では、胃を治せば良い、という事になりますが、胃や腸は脚とも深い関連があり、脚のつかれ、冷え、などで消化器はとても働きが鈍り、くたびれ易くなります。「そんなに食べてないはずなのに・・・」という人が、すぐに食べすぎの体になってしまうのです。しかしこれは、胃腸に限った事ではなく、体は各所、様々に関連し合っているのです。朝起きたら首が回らない、などという人も、首には原因が無く、腕の硬ばり(疲労)の為に起っている、という事はしばしばあります。また、首は心臓や目、胃、生殖器、とも関連があります。すなわち、一つの病気に対して原因は一つではなく、様々なので、何から来ているのか適切に判断しないと解決はしないのです。

更にもう一つ問題があります。体には「気」というものがあり、一般的には治る力、健康を維持する「力」と説明されていますが、そのような生命エネルギーが存在するのです。そして、これが衰えると何をしてもすぐに元に戻ってしまうのです。回復する力が落ちているわけですから、すべての治療が一時的、治しても治しても何度でも繰り返してしまいます。ここに、必ず「気を補う」ということが必要なのです。気を高めて「治る力」を上げなければならない。それでようやく骨盤や脊髄の調整が意味あるものになるのです。
すなわち、気功法あっての整体法、という事なのです。